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 Research

ビジネスの視点からネイチャーポジティブを考える

生物多様性は、経済活動や社会を支える基盤でありながら、企業活動によりその喪失が深刻化しています。私の研究では、生物多様性と企業活動の接点を探り、自然資本の評価や戦略への統合を目指します。情報開示や法規制が企業の意思決定そして生態系の状態に与える影響を分析し、生態系保全と事業成長の両立を目指す道筋を提案していきます。​​

テーマ1:企業の生物多様性情報開示

企業の生物多様性情報開示は、自然資本の保全における重要な一歩です。本研究では、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)に沿った企業の開示情報を分析対象の中心として、企業が開示する生物多様性情報の傾向や課題を分析しています。企業の生物多様性関連の活動を促進し、世界的な生物多様性保全の流れを経済界から引き起こすためにはどのような要素が必要なのか、企業は何に動機づけられて、自然資本開示を行うのか、経営理論と開示の実証データ分析により明らかにしています。

テーマ2:企業行動が引き起こす生物多様性リーケージ

強力な環境法が引き起こす企業行動の変化が、生物多様性に対して及ぼす”意図せぬ負の影響”(生物多様性インパクトリーケージ)について、その類型化と事例分析を行っています。最近では、欧州森林破壊規則(EUDR)など、国際的なサプライチェーンに大きな影響を与えうる自然環境保全を目的とした法令の制定が進んでいますが、それによる企業行動は必ずしも全てが生物多様性保全につながっているわけではないと考えられます。どのような場合に、どのようなリーケージ(影響の漏洩)が起こるのか、そのメカニズムを明らかにし、よりネイチャーポジティブに資する政策設計への提言を目指しています。

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